器工房つなぎ

恩師の窯元へ:柿右衛門窯と茂正工房

 先日、柿右衛門窯からご案内状をいただきまして、陶芸教室の生徒さんと大学時代に陶芸を学んだ
後輩たちと有田の柿右衛門窯元へ行ってきました


 【柿右衛門窯元】

   柿1

   柿右衛門窯 2011年秋の新作展のごあんない 

   【展示場玄関】

   柿8


    【展示場内】

   柿4
  

 主人と私は、大学院のとき柿右衛門先生の研究室でした
ご周知の通り、柿右衛門先生は、色絵磁器の人間国宝です

 大学時代には、日本工芸会正会員であり伝統工芸士でもある有田の梶原茂正先生にろくろをご指導いただき、
基礎技術を身につけることができました
 梶原先生の技術は本当に素晴らしく、その証拠に卒業生は次から次に先生や陶芸家になり活躍しています


 大学~大学院を卒業するまでの10年間は、制作だけでなく論文という実技と理論の板挟みで
大変な時期もありましたが、充実した設備の中、一流の素晴らしい先生方にご指導いただけた
ということは、卒業後、一番の自慢です


 大学院では、国からの支援の元、江戸時代に欧米に輸出された柿右衛門様式磁器が所蔵される
ドイツやイギリスの美術館やお城
に柿右衛門先生や梶原先生と調査にも行った想い出もあります。

 大学時代は、本当に恵まれた境遇にいて、陶磁器のことが勉強できていたのだと思います。
だからこそ、今後も目標に向かってしっかり頑張らなければ、意味がないと強く思っています。


 明日19日は、日頃見ることができない柿右衛門窯の窯焚きが一般の方に公開されます
 
 ご都合付く方はこの貴重な機会をお見逃しなく

 薪窯による本焼焼成の特別公開


 生徒さんや後輩たちは、柿右衛門窯に訪れたことがないということで、やはり人間国宝の仕事場を
是非、見てもらいたいという思いから同行していただきました。

 注:関係者以外は作業場や窯場などの内部見学はできません。

 撮影の許可をいただいているところのみご紹介します。



   【窯場】

   柿12

 母校の九州産業大学にも、この柿右衛門窯を写したの二分の一の柿右衛門様式登窯があります。

   【窯、焚き口】

   柿3

 丁寧にご説明をして下さった川口さまありがとうございました


   【窯内部】

   柿2

 19日の窯焚きに向けて一の窯には、一部窯詰めしてありました。

 
   【細工場】

   柿10
 
 ロクロ師さんたちのお仕事場です。


   【絵書座】

   柿14

 絵付け師さんたちのお仕事場です。


 柿右衛門窯は、それぞれの仕事が分業制になっています。
技術集団を統率し次代へ引き継ぐため事業を継承し続ける柿右衛門製陶技術保存会は、
国の重要無形文化財として保持されています

 私達がお世話になったのは、14代先生で、初代に遡ると約390年の歴史を誇ります
 柿右衛門様式磁器は、江戸時代にはドイツ・マイセン窯、オランダ・デルフト窯、イギリス・チェルシー窯、
フランス・シャンティー窯
なども柿右衛門作品の写しを作ったりと日本だけでなく世界に影響
を与え続けており、現在もその影響は見られます


   【古陶磁参考館】

   柿7

   柿6

 1616年の赤絵の始まりから、現代の作品を見ることができます


   【中庭】

   柿5

   立派な柿の木の後ろにそびえるのは、13代先生が生前に使われていたお屋敷だそうです。

   
   柿13

 一番古い葦葺き屋根のお屋敷です。

 


  柿右衛門窯を後にし、恩師の梶原先生の工房へお伺いしました


   【茂正工房】

   梶3

 先生のご実家は、有名な「しん窯」さんです。
ちなみに私の母は、私が先生にお世話になる以前から、しん窯さんの大ファンです

 1830年天保年間に有田皿山外山で、鍋島藩の藩窯として築窯されたのが起源だそうで、
とても歴史ある由緒正しき窯元さんです

 

   【割り竹式登窯】

   梶2

 梶原先生のこだわりの登り窯。学生のとき、年末にこの窯に作品を入れて先生や学生の皆と
夜通し焚いていたことがとても懐かしいです


   【工房内】

   梶1

 九産大を卒業後、弟子となった彼らもいました
楽しそうにロクロを回していました


 今回、先生方の素晴らしい本物の手仕事を拝見し、襟を正す思いでした。
私達も、本物の手仕事に近づけるようにより精進したいと改めて省みました。


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